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    2015

11.08

死んでいるから心配ない


山にこもってはいけません
誰にも会わず
誰にも話さず
己の内側だけを見ていたら
いつかはショートする


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海に浮かべると思うのは間違いです
どこまでも自由に
波間にただよい旅をするというけれど

泳げないのだから
高波に引きずられ海の底へ
沈んでいく夕日と 
沈んでいくことになる身体になりかねません

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また 陸をどこまでも進めるものでしょうか
歩けば足は痛く 豆は潰れます

ああ、そう それは足に合わない靴を履いてるから
つま先を切り かかとを削り
歩けなくとも馬に乗れば大丈夫
そして爪先から赤い雫を垂らしましょうか



人は分かり合えるものでしょうか
海の向こうに愛する人がいて
あなたが帰ってくるのを待っている

あなたは土産が無いと言って
道を彷徨い 倒れつきて死ぬ
心はいつも 行き違い すれ違い

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だから この手紙を受け取ってください
理解したと 返事をください
最初に戻って ルーティンしないでください
私が そんなことをすると思ってたのです か?

いや、思っていた
そして、あなたの言葉は聞こえませんでした
最初に一度 最後に一度
大事なことが書いてあっても
真ん中の文があまりに長いんですもの



だから 心を閉じないで
山にこもるよりも
海に漂うよりも
ただひとつ開いた窓を閉じたとしても
悲鳴が聞こえなくなるだけだから



聞いていなかったの?
それは断末魔の叫びで
今 私は死ぬところなのです
死んだ私は にこやかに笑う
それから 戸口のところで手を振るでしょう

だから山にこもるとか
海に沈むとか
足や手を 切り落とし始めたとしても
何も慌てなくてもいいのです

だって 死んでるのだもの
もう心配することはなにもありません






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    2015

11.08

満月


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青い満月
お月さま取って
欲しいから取って

どうしても取って

取ってもらえないなら 
大きな声で 泣いちゃうぞ

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取れないものは取れないし
手に入らないものは入らない
願っても叶わない
祈っても意味は無い

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そんな我儘悪い子は
崖の上から突き落とす

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ごろごろ落ちて
首の骨折って
ペッシャん潰れて思い知る


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↑実際に突き落としの処刑が行われていた
イタリア・ローマのタルペーアの岩




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    2015

11.08

一寸試し






それはやっぱり試してみる他ないと思わなんだか?
それともつらつらと起きうることを並べては
橋を叩いて壊すことに算段していたほうがいいと?

120140405あ7

どっちにするか迷っては・・・ 
どっちをも選ばないでいられるはずだと思い込み
じーっとその身を闇に潜めて息を詰めていても
最後は 息苦しさに 締め付けられて 叫んでは逃げ出す事になる
だったら、一番最初に何も選ばず
なにも受け取らずに散った方がいい

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では はじめよう
よく砥いだ小刀と板の切れ端を用意して
左の小指から順繰りに
そうして木のコブのようになった自分の手を
じっと眺めてから ああ と 涙をこぼしてみる

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出刃包丁は用意したのかい?
いくらなんでもその小刀では 無謀すぎるというものだから
大きなまな板と それから腰紐を一本
そんな面倒な事 今までしたことなかった
振りかぶり 振り下ろす

悲鳴は、耳の奥の巻いている白い貝殻をこなごなに砕く

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ああ ああ ああ ああ

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そこで夢から覚めるのが いつもの常のことなのだから
そのまま悪夢の中へ ささ もっとずっと奥へ

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痛いのは 返ってくるこだまの 重なりのようなものじゃありませんかね
最初よりも だんだんと 遠く 自分の事さえも 思い出せずに
それでも 確実に 近づいてくる そして 遠ざかる
粉々に割った橋と 白い貝殻と そして転がり落ちた先にあった窓ガラスと

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机の上に残された手首は 多分
朝になれば 消えていますって



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    2015

11.08

日常





いつの間にかサディストはめんどくさがり
手に入れるまでは あの手この手
手に入った娘に求めるのは交合だけ
美しく飾りたてた人形にしつらえて 
ただ黙々と咥えさせた後は
戒めを解かれた娘に 世話をやいてもらいたがる

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いつの間にかマゾヒストはただの欲しがり
して欲しい事は いつも同じ
枠を破るのは難しく
毎日の生活は平穏なまま
愛されたいし 大事にされたい
生きていくしんどさを つかの間忘れる瞬間に酔う

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綺麗ね・・・って、言われたい
すごいね・・・って、褒められたい
よくやった・・・と、認められたい
技を競い合い 見せびらかす
我慢比べの人形は ただ 宙で揺れるだけ

夢はいつも一瞬
舞台から降りたら いつもの私
いつもの時間 いつもの空虚さ

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夢見ていた恐怖はどこに行ったのだろう?
毎夜繰り返し 私の憧れを塗り替えてくれた
髪を撫で 抱きしめたその腕で
私に地獄を突きつけた
あの瞬間をもたらしていた悪魔は

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身を縛り付けた軛を 解き放てずに
そして少しずつ滅びていく
憧れも 夢も 現実も


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    2015

11.08

階段



この階段を降りると別れが待っている。
分かっていたので、降りないで登ろうとした。
焦っていたので、滑った。
一番下まで最短時間で落ちた。






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