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    2008

10.31

ね・ネット調 教・8



初めから読む


堕つる果ては 暗き穴なりと


 

「強く、もっと強く」

 現れる文字に、誘われる。自分の指できつく捻り上げる乳首に、爪を立てた。もう一杯に張りつめていた乳房が一層掌の中で重くなったような気がして、私は恥ずかしさに赤くなった。
 身体の中心にともった灯が、じんわりと拡がって来る。欲しい。強く。力で私を引き裂く何かが。もどかしく、乳首を捻りながら、私は腰を椅子に押し付けていた。
 どうしようもない渇望が、身体をひりつかせている。

 そういえば、蓮さんに、身体を見せたその日から、私は、自慰をしていない事に気がつく。すべてを見せるように約束したせいで、私の行動はおのずと制限されてしまっていた。布団の中だから、暗くて見えないから、そういう理由は私の中では成立せず、蓮さんに、見せられないような事は出来なかった。

 毎日、一人の人を想い、毎日、その人と淫らな話をする。私の中で膨れ上がる欲望は出口が無く、渦を巻き、やがては、深い夜の中で鎮静を向かえ、そのまま静かに降り積もって行く。まるでビロードのように手触りがよい苔の膨らみのように、すっかり熟しきった水蜜桃のように、暖かく、押すと凹むしっとりと濡れた存在が、私の中に出来上がっていた。
 ギュッと押しつぶしたい。そして、そこに確かな痕を残したい。私が、考えた事。私が求めている事の「しるし」を・・・。だが、それを蓮さんに見られるのが怖かった。はっきりと残るその痕を、彼はどういう目で見るのか。そう思うと、私の欲望を見て欲しいとは言えない。

 私の中で、求める気持ちと畏れる気持がいっぱいになって、私を身動きできなくさせている。
 蓮さんの前では、何も隠さず、生活のほとんどを、そして、何も身にまとわぬ身体を見せているのに・・・。あけすけに、誰にも話さなかった、過去の性体験を、自分の身体がどう反応したのかを打ち明けているのに・・・。
 自分が、縄に捕らわれて、いかに乱れ、どれほど恥ずかしい事を口にし、自ら行動したのかをすべて知って欲しかった。私がどれほどにマゾヒスティックな欲望を備えているかを。すべてを知って、それを受け入れて欲しい。私に応えて、私をいたぶって欲しい。

 そう願っているのと裏腹に、何も知らなかった乙女の頃のように、彼の言葉に反応している事すら知られまいとして、身をすくめている自分がいた。

 感じている事を

 知られるのが・・・恥ずかしい。

「右足の踵を、机の上に乗せて」

 その言葉が画面に現れた瞬間。私は身震いした。寒かったのではない。あまりにも強く、細く、深く、その言葉に貫かれて、私はその喜びに震えていたのだった。

続く・・


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Category: いろは歌留多
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