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    2009

08.19

閉ざされた部屋





「閉ざされた部屋」(A Man with a Maid)
作者:不詳
訳:生方未知訳
富士見ロマン文庫
1978初版
カバー金子國義
イラスト片山健

 小学生の時に漫画で開眼した私にとって、SMらしきものに触れられるのは、自分が手に取れる範囲の本や漫画と云うメディアの中だけでした。もちろん子供ですから、本屋に行ってそれらしきものを探すと言っても、文庫本の所をうろうろするくらいです。
 中学生の頃「悪徳の栄え」「一万一千本の鞭」「0嬢の物語」「風俗歴史事典」を読んだのを覚えています。全然、萌えませんでしたね。(笑)お気に入りだったのは「イマージュ」。それから、スパンキングに初めて出会った「わが愛しの妖精フランク」も、その頃に読みました。あと、ヴィクトリア朝の官能小説全4部作が、なかなか気に入っていたんだけど、引っ越しした時に、全部処分してしまった。。。。
 で、後からいくら思い出そうとしても、題名が思い出せない。どうして思い出せないんだろう。あの時は、いまいちと思ってた、あからさまな「やめて、よして、許して」も、「眠り姫」と同じように、今読んだら、結構、違う意味に気がつくかもしれないのに。。。
 ずっとずっと、残念に思ってたところ、ひょんなことから見つけました。ヾ(@⌒▽⌒@)ノ

 第一巻は、「閉ざされた部屋」

 わたしの心をもてあそんだアリスに、わたしは、身体をもてあそんでお返しをする事にします。彼女の両手を電動式索綱滑車に繋いだロープで縛って二本の柱の間に吊るし、彼女の身体をまさぐります。
 服を切り裂き、肌を露わにし、愛撫して、羽根でくすぐり、椅子に縛りつけて鞭で打ち、コールドクリームを使って後を、そして、前も。責めたてて、最後には全てを自分の物にしてしまう・・・。これは、そんな物語です。





 彼女が中味を見れるように、箱を差し出しておいて、蓋を開けた。一ダースほどもあろうか、長い先のとがった羽根が入っていた。一瞬にして彼女は自らの運命を推し量った。すなわちその羽で秘部をくすぐられようとしているのだ。恐怖の余り、頭部をのけぞらせて叫ぶ。「ああ、おねがい!それだけはやめて、ジャック!・・・それだけは!わたしを殺してしまうわ!耐え切れないの!」残忍な眼つきをしてわたしは笑いを浮かべ、一本の羽根をつまみ上げる。たちまちアリスは気でも狂ったみたいに留め具を強く引き、逆上したように許しを求めて泣きわめいた。
 「さあ、落ちついて!落ちついて、アリス!」まるで暴れ馬に話しかける具合、わたしはなだめるように言った。そして動悸の激しい乳房へ羽根の尖端を触れる。
 「ジャック、やめて!」そう叫ぶと、背後の柱に荒々しく身を押しつけて避けようとする。気も狂わんばかりにくすぐられる拷問を逃れる無駄な努力だった。答えはただひとつ、羽根の尖端を輝かしい乳房の底辺に添って滑らせ、あちらこちらと軽やかにその肌を撫で、あげく処女の乳首をくすぐったりした。前にも増して悲鳴をあげたアリスは、留め具の許す限りに身をふりしぼって、発作的にもがき始めた。悪魔の巧緻さを想わせるこの責め苦が彼女に与えた効果のほどは、突然その乳房が堅くなり、張りつめるように硬直したことでも明らかだった。(中略)

 注意怠りなく動作を調整しながら、まず羽根の尖端をアリスの谷間の下方に当てがった。そして珊瑚色した繊細なあたりを、とりわけ静かに優しく上から下へ、下から上へ愛撫し始めた。アリスの顔は胸元へうなだれていた。わたしの動きを見ることができて、考えてみるとそのほうがいい。だが、恥部に羽根が触れるや否や、その頭は苦悶の余りか後ろへなげやられ、声を限りに悲鳴を立てながら、あられもなく全身をよじり、引きつらせたのだった。苦悶にみちた哀願には眼もくれず、さらにわたしは割れ目に添って下のほうへと動きをやめない。時には端から端までくまなく羽根を滑らせ、時には窮穴そのものを外側だけでなく内側までもくすぐり、できうる限りに巧緻を尽くしてくすぐりつづけた。むろんそれだけではない、敏感なその周りへ羽根の先を這わせ、触れるか触れなんばかりにして刺激を与えたのだ。巧妙なわたしの操作はやがてその効果を現わした。まずアリス閉ざされた門がふくらみ、少しばかり間隙を拡げ、さらに羽根をその狭間に招き入れでもするようにー事実そうなったのだがー前にも増して開いた。



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 鞭を手にして、再び彼女のほうへ向いた。すぐさま自分の運命を察知したのであろう、身をふり解こうと激しくもがきながら、慈悲を求めて悲痛な叫び声をたてた。むろんあわれみを乞う言葉にはみみもかさない。彼女の尻を自由にできる位置に立ち、おもむろに肉づきの豊かな部分に真一文字、鞭を打ちおろした。
 恐怖に凍った叫喚が口をついて迸った!時をおかず、さらにわたしは次から次へと鞭をふるったのである。アリスはもうただ痛みに堪えかねて泣き叫び、あれほどきつく縛りつけられているのに、信じがたいほどの動きを見せてのたうった。わたしはこれまで一度といえど女の子に鞭を使ったことはない。ただ本や他人の話で鞭をふるう歓びを知らないではなかったが、その実際があれほどありありと思い描いていた予想をいかにはるかに超していたか思い知ったのだ!しかも鞭打つ裸の娘は他ならぬアリスである。私の欲情の対象、かつてわたしを袖にした娘、今まさに凌辱しようとする女の子以外の誰でもない!狂気に気も狂わんばかり、苦痛に満ちた悲鳴も叫び声も耳に入らなかった。残酷なまでに細心の注意を払って、臀部の一番柔らかな部分を選んで鞭を打ち、時には甘美な肉のふくらみの一方をねらい、次いでもう一方、あるいは両方横一文字と打ちおろす。大きく開いた太腿の傷つきやすい内側を打ちさえした。彼女の口をつく叫び声は、欲情にとり乱したわたしの耳にはさながら音楽であった。もがき、よじるアリスの姿態、腰から尻の煽るような揺れ動きは、私の眼を虜にした。






(画像は作品とは、直接関係ありませんw)

 この本は、現在絶版になってるので、古本市場で探すしかないのですが、アマゾンで比較的簡単に見つかりました。富士見ロマン文庫は、一部のマニアの間で非常に人気があるみたいです。それは、この表紙のせいです。金子國義氏の不思議なイラストを集めるためだけにに、このシリーズを買う人が多いのです。(^▽^;)

↓金子先生のHPへはこちらから



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