2020
(日本の)Femdomの鞭 ・ 6
痛い事が好きだ。
痛い事を表側から見る。それから、裏側からも。
自分がされる事は嫌だったし、向いてないって思っていた子供の頃、私は自分をSだと思っていた。それから、痛い事をされるようになった時、案外それが好きだったので「おやおや、自分はMだったのね。」と、考えた。
しかし、今、しっかりとSになってしまっている。(笑)しかも、多分相当の人でなしだ。
さて、コレを受ける側はどうなるのだろう。残念ながら簡単には見つからない。
あなたがもし、痛い事が好きな人だとしよう。もしくは痛い事の必要な人だとしよう。だとしても、ものには得意不得意があるのである。Aの鞭には驚くほど耐えられるけど、Bは全く無理。殴打されると陶酔できるけど、それ以外は受けられない。とにかく針が大好きで、殴打なんてとんでもない。そのちょっとずれた事を無理強いされるとトラウマになる。
これは、被虐の気持ちが強い人でも起こりうることなのだから、ましてや、痛い事には興味がない、もしくは苦手だ・・・と、云う人だったらどうやっても無理だったりするのである。
一本鞭が苦手だという人は多い。たいていの場合は経験者である。打たれてみてだめだと気がつく。しかし、本当にダメなのだろうか。その鞭は?相手は?あなたの感情は?それは、恋人がいないのに「セックスが嫌い」って言う人みたいな論理じゃないだろうか。
私は考える「優しく打ってもらって、少しずつ一歩ずつ前に進めばいいのでは。今よりも次は回数を多くして。耐えられる範囲を少しずつ進めて」やってみたらどうなんだろう。
もちろん知っている痛みは、知らない痛みよりも怖くは無い。少しずつ回数を増やすことは可能だ。けれど、その前に、その相手は鞭が好きなのだろうか。どんなに辛くても終わった後に、甘い思い出を持ってその瞬間を振り返られるようで無ければ、どこかで何かが間違っていると思うのだ。私は痛い事が好きだ。だから、相方にもまず好きになってもらいたいと願う。
好きになることから始めよう。好きになれず、どうやっても嫌いな時は・・・・・・諦めるしか無い。
